
基本的にプロが使う野球場では天然芝・人工芝の2つの形があります。
イメージ的には
- 天然芝は柔らかいそう!雨降ったらぐちゃぐちゃになちゃう!
- 人工芝は硬いそう!痛そう!
なんて思いますね。イメージ通りで間違いありません!
では、実際そこでプレーをする選手たちにとってどのような変化があるのでしょうか?
球場によって天然芝・人工芝だったりするわけですが、選手たちは球場によってプレーを使い分けているのです。しかも、履いているスパイクも金具式だったりイボ式だったり・・・
球場によって変えるなんて
「面倒くさい!」「全部いっしょにしちゃえばいいじゃん!」
なんて声が聞こえてきますね。
では、なぜ天然芝・人工芝の違う形態で球場は作られたのでしょう。調べてみました!
球場の歩み
そもそも野球場は土・天然芝のグランドでした。
しかし、
雨が降るとぐちゃぐちゃになって使えない。そこで濡れているところに土を入れすべらないようにする。すごく手間がかかって大変です。グランドの土が雨によって流れてしまう。
また、
風がふくと目にほこりが入ってプレーができない!土煙などでボールが見えない!
これじゃ、天候のいい日しかまともに野球ができなし、怪我して危ない!
「これではマズイ」ということで、アメリカが人工芝を導入しているのを学んで遅れること約10年。後楽園球場(現東京ドーム)に日本で初めて人工芝の球場が完成しました。
これからどんどん人工芝の球場を増やしていけば選手もプレーがしやすいはずとのことで、新しく建設する球場はほぼ人工芝になっていきます。
これで安泰!!
と思ったら、色んな所でマイナス部分がでてきました。
では、何が良くなかったのでしょうか?天然芝と人工芝を比較しながら見ていきましょう!
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天然芝と人工芝の違い
この2つの芝には、大きな違いが3つあります。それは
- 構造の違い
- 体への負担
- プレースタイルによる守備力の低下
では、構造上の違いからみていきましょう。
天然芝は土からそのまま生えています。人工芝はアスファルトの上に人工の芝を引いています。このアスファルトが問題で体に大きく影響を及ぼすのです。
次に体ヘの負担はどうなんでしょうか。
人工芝は先程のアスファルトによって足腰にかなり負担がかかります。特にひざに影響があります。
というのは、
アスファルトはとても硬いので衝撃を吸収せずにそのまま反射してしまいます。なので、激しいプレーをした時などはモロにひざなどに衝撃を与えます。たまになら全く影響はないのですが、毎年100試合以上こなす選手たちにはたまったもんじゃありません。
その点、天然芝の下は土なので激しい衝撃も吸収してくれます。
さらに、人工芝は守備力を低下させてしまいます。
人工芝は機械で作るのできれいに統一されています。
なので、ボールのはね方が同じで簡単にキャッチすることができるんです。
それに比べて天然芝は生え方が不揃いなので場所場所によってボールのはね方が違ってきて最後までキチンとボールを見てないと取れないのです。
その結果、人工芝だと守備力が低下してしまうのです。
人工芝ってデメリットばかりじゃん!
いえいえ、そんなことはありません。
人工芝のメリットとしては、手入れ楽、同じ日に試合を2回できる、コンサートやイベントに使えるなどたくさんあります。
ただ、体が第一のの野球選手にとっては人工芝より天然芝のほうが好まれます。
ちなみにアメリカの球場はほとんどが天然芝です。少し遅れている日本でも各球場とも天然芝への移行を計画したり検討したりしているそうです。
まとめ
人工芝のデメリットが目立ってしましまいた。
さらに人工芝に追い打ちをかけてしましますが、人工芝の球場は夏とてつもなく暑いです。グラウンドレベルだと45度前後はあります。ほとんどサウナ状態です。
というのは、以前夏の大会に横浜スタジアムで1週間で5試合やった経験があります。初めての人工芝だったので暑さにはビックリしました。
ただ、毎日暑いところで練習しているせいか最初だけで意外とすんなり試合に集中できました。やっぱり、慣れってスゴイですね!
今後は球場のメンテナンスや新設などによる天然芝への移行が進められています。やはり利便性よりも球場を使う選手のことを考えて作って欲しいものです。